先日、京都に行ってきました。
京都へは声明の勉強のためにだいたい二月に一度通っているのですが、
今回は少し時間があったので、京都の東寺にお参りへ行ってきました。
帰りがけに、お手洗いに立ち寄ったところ、
早朝だったので、清掃スタッフの女性の方が掃除をしている最中でした。
用を済ませて洗面所に行った時にはその方はいらっしゃらなかったのですが
とにかくお手洗いがとても綺麗でした
一番驚いたのが、手を洗う所の鏡が曇り一つなくピカピカに磨き上げられていたんです。
その綺麗さに本当に驚いてしまいました。
その女性スタッフさんに驚きと感動を伝えたくて、表に出てあたりを見回したのですが、その女性スタッフの姿は見つからず。
少し戻っていたところ、多目的トイレの清掃をされていました。
お仕事中ではあったのですが、私はそのスタッフの方に声をかけました。
「本当に綺麗にお掃除をされていますね。」と。
特に鏡が本当に美しかったことを伝えました。
その女性は「いえいえありがとうございます」と答えてくださいました。
私は、海外からの観光客の方は日本のトイレが綺麗なことはある程度ご存じかとは思いますが、あの鏡の美しさには驚くのではないかと思いました。
そしてその女性スタッフの方に
「このお手洗いの美しさは日本の誇りです。」と話をしました。これは日本のおもてなしの文化の表れだと思います。
すると女性スタッフは
「そんなことを言われたら明日から仕事がしにくいですw」と、笑いながら答えてくださいました。
お寺である私もお掃除の大切さは常々思っていますが、なかなか実践することは難しいものです。
その方が、ただ仕事というだけではなく、
お手洗いを使う人が気持ちよく利用できるようにという相手を思う気持ちを持ちながら
誇りをもって仕事をされているのだと感じました。
年末は年末大掃除で1年の汚れをきれいにすることで今年をふりかえりつつ来年を清々しい気持ちで迎えると思いますが
今回、日々のお掃除の大切さや相手を思う気持ちをもって仕事をすることなど
たくさんのことを教えられた気がしました。
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